人体の殺菌システム

細菌や酵母などは、食胞という膜に囲まれていますが、異物が体内に侵入すると図のように好中球がその異物を取り囲み、異物の食胞に向かって顆粒から殺菌性のペプチドや加水分解酵素を放出します。

一方、好中球の膜ではスーパーオキシド生産系が活性化し、O₂を多量のO₂⁻に変えます。
O₂⁻は非酵素的にH₂O₂に変わり、顆粒から放出されたミエロペルオキシターゼ酵素により、体内のCl⁻イオンと反応して、次亜塩素酸(HOCl)を合成します。

この次亜塩素酸(HOCl)が細菌を攻撃して死滅させます。

※次亜塩素酸(HOCl)は構造式で記載
・構造式 H-O-CL
・化学式 HCLO